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第8回 WILLCOMの動き

8_willcom_2

近年、経営は黒字で順調に推移していたかのように見えたWILLCOMが先日「事業再生ADR手続利用」を発表した。

この背景にはいったい何があるのだろうか。あらゆる角度から検証してみたい。


まずはこのADRなんちゃらとはなんぞや?と言うわけで調べてみると「裁判外紛争解決」やら「私的整理」だの色々と眠たくなるような漢字の羅列で一瞬にして調べる気力を無くしてしまった。

そこでWILLCOMのプレスリリースを読んで良い様に要約してみると


『これから始めようとしているXGPにはすごいお金がかかるんだ。新しい設備投資とか、そして今やっているPHSとかね。

全てを今持ってるお金でやって行けるとは到底思えないあと借りてるお金もあるから返さなきゃ。

だから第三者を交えて金貸し屋に借りてるお金の返済期限を延ばしてもらおうと思う。いい案だろう?

そうすれば返す予定のお金を投資に使ったり古くなったアンテナを換えたり出来るのさ!

報道やニュースなんかで悪い噂を耳にしたかも知れないが僕は大丈夫さ!これからも元気いっぱいだよ!』


といった具合だ。

かなり前向きに解釈はしたが、そう悪いようには思わない。


willcom新社長 久保田氏

willcom新社長 久保田氏




これから始まるデータ通信戦争で生き残っていくのは莫大な費用がかかり中途半端なサービスで展開しては大失敗につながる。土台作りという大事な時期に収益、財務体質の強化は良い舵取りだと思う。

ただこれをやるからには絶対に失敗は出来ない。


XGPはデータ通信業界でシェアトップを取らなくてはならない。

今までのニッチな市場だけを狙ってはいけない。昔のairH”の様な存在にならなくてはいけない。

モバイルインターネットと言えばXGP!と言わせなければならない。

それもこれも返済期限を延ばした債務の返済があるからだ。


国内初のテレビ電話端末を発売したのはwillcomの前身DDIポケット

国内初のテレビ電話端末を発売したのはwillcomの前身DDIポケット




今回の事業再生ADRで積極的なサービス展開が期待できるが自らハードルを上げてしまった感も否めない。

そしてこれからのWILLCOMに言いたいのは市場のニーズを汲み取る力を身に付けてもらいたい。

日々すさまじい早さで変わる市場にすばやく対応できなければ成功は見えて来ないだろう。

今のPHSデータ通信でもまだ戦える面は絶対にあるはずだ。8xでかつ都市部のパケット通信は300kbps程は出ている。

一般的な利用方法であればモバイルでそれだけ出ていれば十分だ。


WILLCOM CORE3Gの様な0円スタートの2段階定額を提供するなどカタログスペックに踊らされた他社と実行速度で戦えば勝機は十分にあったのに残念でならない。

既存のインフラの高度化、XGPとのデュアル端末、端末の小型化など現行PHSも生かした事業を展開していただきたい。


(ライター: アンドロイド@カズキ)

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